インプルーブ尾張社長×松本慶祐監督対談#01「アニメ制作 監督のこだわり」
松本: よろしくお願いします。お久しぶりです。
尾張: お願いします。お久しぶりです。
松本: あぁ…緊張するなぁ。
尾張: インプルーブ株式会社の代表を務めております、尾張と申します。今回インプる君のアニメのおハムさんの役も担ってます。
で、そのアニメを作っていただいたのが、このポンコツクエストで超有名な松本慶祐さんです。
松本: はい。今回このインプる君のアニメの監督を務めさせていただきます、松本慶祐です。よろしくお願いします。
尾張: よろしくお願いします。ちょっと半笑いですよね。
松本: いや、あんまそういう…どういう自己紹介だろうと思って…(笑)
―ポンコツクエストを始めて見た時の感想―
尾張: 1話がやっぱ短いショートアニメなので、連チャンで見るんですね。ほんならもう面白いわけですよ、そもそも。
松本: ありがとうございます。
尾張: で、1話目からやったと思うんですけど、ポンコツクエストって基本的に魔王軍とか、ドラクエの世界観みたいな、ファンタジーの世界観やけど、喋ってる内容が現代なんですよね。
松本: そうですね。はい。
尾張: だから魔王軍はブラック企業や、という話で。
松本: 多分「派遣」っていうワードに引っかかって出てきたんですよね?(YouTubeの)おすすめに。
尾張: そうですね。
松本: 今回インプる君も「派遣」アニメをまた作るから、不思議な繋がりが生まれてるんですね。
尾張: 自分はアニメを結構見る時が多くて…
アニメを見ながら寝落ちするっていう寝方をしてた時期があって、その時にポンコツクエストに出会って、もうずーっと…
松本: 何周もされてるんですよね?
尾張: もう40周してます。
松本: (笑)なかなかいないですよ。そんなに。
尾張: ほんまに40周。
松本: 僕より見てるかもしれない。
尾張: はい見てますね。何周見ても同じとこで笑ってるんですよ。
松本: 知ってるギャグで笑うみたいな。「あ、出た出た!」みたいな。
尾張: 台本がまず面白いと。自分の世代に合った台本になってるというか…。
若い子やったらあんまり響かないというか…若干古いネタが入ってたり。
松本: 確かに。そうですね。
尾張: ドラクエもそうですね。ドラクエも今の子はあんまり知らなかったりするんですけど、(自分は)もうドンピシャでハマってるんですよね。
松本: (ポンコツクエスト第5話の)タライが降ってくるとかもね、結構古いギャグですからね。
尾張: ドリフですよね。
松本: はい。あぁ~、そういうのがあるんですね。
尾張: ドンピシャでハマってるんで面白いなぁみたいな。
松本: ありがとうございます。
―こだわりはありますか?―
松本:僕が面白いと思ってないと(作品を)世に出すに値しないと思ってるから、ターゲットが自分の世代に寄ってくるのは、あるんだろうなと思いますね。
声とか録ってても、台本通りやってもあんまり面白くないなっていう時に変えたりして、僕が自分で聞いても笑えるぐらいの感じにしようっていうのは、一応ちょっとこだわりかもしれないですね。そういうとこですかね。
絵とかも最近は楽しくなってきて、結構こだわって描いてるんですけど、もうちょい時間がかからないようにやった方がいいのかなとか思いつつ、悩みつつも楽しいから描き込んじゃうみたいな感じでやってますね。
―監督が、影響を受けたものはありますか?―
松本: そうですね…ポンコツクエストも、今回インプる君とかもそうですけど、ナチュラルな感じの喋り方のほうが合ってるなと思ってて。
影響を受けたのも、結構芸人ラジオが好きで、ラジオのフリートーク感とか。だから(コントとか漫才とかの)ネタ動画とかもまぁ好きなんですけど、そういう芸人が二人でダラッと喋ってるみたいなのが好きで、そういうのが自分の作品にも出てるのかもしれないですね。
尾張: (アニメも)自然ですもんね、会話が。本当にセリフ口調にあんまりなってないというか、すごい自然なんですね。
松本: だから台本書いた後、一回録音した後に全然変わってるから、もう一回台本書き直さないといけないみたいな感じではやってますね。
尾張: なるほど。